インターンシップ進路懇話会を開催しました

数理科学コース インターンシップ進路懇話会では、主に本学の卒業生や修了生を講師としてお招きし、現在のお仕事や就職活動を含む学生時代の様子について講話を行っていただきます。進路について真剣に考え始めた学生に向けて、社会人としてのご経験を踏まえたアドバイスをいただき、数理科学を学んだ学生に対する社会や企業からの期待や要請に対する理解を深めることを目的とします。

 実施日時:平成30年11月12日(月)14:30〜16:30
 開催場所:理工学部7号館209室

今年度の講師(ご講演順)
 菅野勇輝 氏(ヒロセ電機株式会社)
 土門慎太朗 氏(三菱電機ビルテクノサービス株式会社)
 佐藤達彦 氏(博士前期課程2年)
 原田まな 氏(株式会社マイナビ)

 

 

 

新潟・山形地区素粒子論グループ第23回合宿研究会にて大学院生が研究発表を行いました.

10/19-21に福島県立会津自然の家(福島県河沼郡)で開催された新潟・山形地区素粒子論グループ第23回合宿研究会ポスターセッションにて,本コース理論物理学研究室三角グループ博士前期課程1年,逢坂尚人君,小原賢君,塚本尚輝君が研究発表を行いました.この研究会は新潟大学,山形大学,秋田大学,東北大学,上越教育大学の素粒子論分野の教員・学生40名ほどが参加する合宿型研究会です.

逢坂君は「量子論の非局所性とBell-CHSH不等式」と題して,量子論の非局所性に関係するBell-CHSH不等式の証明とその破れについての研究発表を行いました.特に,局所性の破れの限界点であるTsirelson boundと破れが生じるパラメータ範囲についての考察を行いました.

小原君は「AdS時空とバルク境界対応の物理」と題して,ゲージ/重力対応の例である3次元重力理論とChern-Simons理論の等価性とそこから得られる3次元反ドジッター重力理論/2次元共形場理論対応についての発表を行いました.特に,3次元反ドジッター時空の極小曲面の面積から2次元場の量子論の量子もつれエントロピーが計算される手法(笠-高柳公式)についての考察を加えました.

塚本君は「真空エネルギーの観点に基づくカシミール効果の再考察」と題して,真空の量子的エネルギーから生じる金属平行板間のカシミール力についての発表を行いました.特に,電磁場以外の場の真空エネルギーを起源とするカシミール力と無限大の発散の正則化法についての考察を加えました.

発表資料は以下で見られます.
逢坂尚人発表資料小原賢発表資料塚本尚輝発表資料

 

日本物理学会2018年秋季大会で学生が研究発表を行いました

理論物理学研究室

・遠藤大暉君(小野田グループ・修士2年)が
「ダンピング項を伴う古典スピン・ダイナミクスへの球面中点法の応用」
というタイトルで、シンプレクティック数値積分法のひとつである球面中点法の古典スピン系への応用を試み、さらにダンピング項を伴う系に拡張した場合の有効性について発表を行いました。

・照井亨綺君(小野田グループ・修士2年)が
「二次元トポロジカルフォトニック結晶模型における非対称伝搬の高効率化」
というタイトルで、トポロジカルフォトニック結晶からなる三叉路型導波路における光ヘリカルエッジモードを利用した非対称伝播の高効率化について発表を行いました。
 
 

平成30年度電気関係学会東北支部連合大会で研究発表を行いました

 9/6,7(木・金)に岩手大学上田キャンパスで開かれた電気関係学会東北支部連合大会において、「真相学習を用いた地層の擾乱部分の検出」という題名で、画像処理系のセッションで発表を行いました。自身の発表の反省として、アプローチの形が独特ということで興味を持たれ易い半面、最終的な結果の精度や検証が足りず信憑性に欠ける、という印象が強く残りました。このことは改善すべき点として受け止め、次に生かしたいと考えています。
 学会自体の雰囲気としては、数理的なセッションではなくどちらかというと情報処理を基本とした内容が大半ではありましたが、その基盤となるアルゴリズムや関数について、数理的な視点から内容を捉えて自分の研究への関連性を見出すことができたという点で、非常に有益な機会であったと思います。今回の学会で得た着想や取組み方を用いて、自身の研究の更なる発展を目指したいです。

山村研究室 佐藤達彦
 
 

セミナーのお知らせ

ハンガリーのデブレツェン大学の研究者を招いて、最近の仕事についての短いプレゼンテーションを行うセミナーを開催します。

日時:8月30日 16:10〜17:10
場所:理工学部7号館207室

講演1
発表者 Carolin Hannusch
タイトル Algebraic code theory

講演2
発表者 Geza Horvath
タイトル Cryptosystems based on automata

オープンキャンパスを開催しました

2018年7月28日(土)に秋田大学オープンキャンパスを開催しました。
理工学部1号館で各研究室の展示の他、数理科学コースの1年生が初年次ゼミで学習した内容の説明を行いました。

今年度は午後から理工学部6号館にて「物理学ふしぎ体験! -271℃の世界・・・液体ヘリウムの超流動」の イベントも行いました。

多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。

初年次ゼミ「数理科学の世界」の中で、秋田北高等学校の中山先生の講演が行われました

平成29年6月12日(火)に、数理科学コース1年生の科目である初年次ゼミ「数理科学の世界」の中で、キャリアパス教育の一環として秋田北高等学校の中山先生の講演が行われました。「高校教員の日常と授業改善への取組 〜みなさんが知っておくといいかな,と勝手に思うこと〜」というタイトルで,中山先生が取り組まれている新しい形の授業について授業風景のビデオを通じて説明していただきました.また,通常の講義などでは聞くことのできない高校教員の日常についてもご講演いただきました.

数理科学コース就職セミナー〜映像で学ぶ就活NG集〜

(株)マイナビより原田まな氏を講師にお招きし、インターンシップや自己分析をテーマとしたNG映像を通じてマナーや自己分析の重要性を学ぶとともに、グループワークや自己PR文の作成を行いました。

 

開催日時:平成30年7月4日(水)12:50~14:20
開催場所:理工学部7号館209室

主な内容
・就職活動のマナー
・自己分析、自己PRのNGあるある

学生(佐藤達彦君)が International Workshop on Natural Computing(国際教養大学)で研究発表を行いました。

佐藤達彦君(M2)が、5月26-27日に国際教養大学で開かれた研究集会(International Workshop on Natural Computing)において、「Removal of secondary color artifacts from coring images using FCNs」の題目で深層学習を利用した地層擾乱の自動検出について発表を行いました。発表から質疑応答まで全てを英語で行うのは初めての経験であり非常に緊張しましたが、良い経験となったと思います。
セッションからは、群知能やDNA配列を元にしたアルゴリズムなど、自然計算における様々なアプローチについて学ぶことができました。学んだ内容を用いて自身の研究に活かせるよう努めていきたいと考えています。

三角先生の解説記事「リサージェンス理論:摂動論から非摂動効果を理解する」が 日本物理学会誌2018年6月号に掲載されました

http://www.jps.or.jp/books/gakkaishi/2018/06/736.php

日本物理学会誌の解説記事は,編集委員が選定した注目度・重要性の高い研究テーマについて,専門の研究者に依頼して執筆されるものです.
今回の記事では,量子論の新たな非摂動解析法であるリサージェンス理論について,三角先生が共同研究者である藤森俊明助教,坂井典佑訪問教授(慶應大)とともに解説しています.