教員からのメッセージ

「はじめの一歩」

ワインボトル型をしたBerry曲率物理現象の背後にひそむ数理構造とその本質を明らかにし,新たな現象を予測しようとする試み。それが理論物理学だと言えます。少々お堅い or 古めかしい印象をもたれているかもしれませんが,実は今でも新たな発見が後を絶たないとてもホットな分野なんですよ。数式や計算機を駆使する場面も多くお世辞にも取っ付きやすい学問とは言えませが,それらを通して世界を眺め直してみるとなかなか味わい深いものがあります。物の色はどうやって決まるのか,どうして電気を流すものと流さないものがあるのか,一見関係なさそうな事が電子や光子が持つ波動性と粒子統計から統一的に理解できるなんて,,,じんわり沁みてきませんか。興味を持った方,まずは遊びにきてください。

(理論物理学:小野田勝)

 

「数学は自由だ」

Reeb component世界中のほとんどの人は気づいていないけれど、数学はとても自由な学問です。何ものにも縛られないその自由さこそが、数学の本質を表すとさえ言えるのです。しかし残念ながら、中学生や高校生までの数学はとても窮屈で、人工的で不自由で、押し付けられたものです。例えば二次方程式を解くとき、判別式が負だと中学生は「解がない」と思わなければなりません。しかし高校生になって複素数を学ぶと「解はいつでもある」ことを知ります。高校生が使えるベクトルは3次元までですが、大学1年生になると3よりも大きい次元、もっと進むと無限の次元のベクトルを使えるようになります。数理科学コースでは、足につながれた鎖がほどけるように、より自由な数学を学んでいくことができます。そしてその先には、ついに自分だけの自由な数学を創り出す未来が待っているかもしれません。

(連続系数学:中江康晴)

 

「謎ある所に物理あり」

物理学はその名の通り「物」の「理(ことわり) 」、つまり物事がどのように起きているのか、その仕組みを数学的な手法を用いて理解しようとする学問です。例えば、物質に電流が流れたり流れなかったりするのは何故か、その謎を解明する物性物理、宇宙の始まりの謎と未来の姿の解明を目指す宇宙物理などが代表的な例です。しかし、物事の仕組みを考えるなら何でも物理学ですので、生物学と融合した生物物理や最近では経済物理なんてものまであります。ですので、皆さんも何かの仕組みを理解しようとするときには、立派に物理学の研究をしていると言えます。公式で問題を解くだけの狭い世界から飛び出して、自然に潜む謎を解明する旅に出掛けてみようという方を歓迎します。

(理論物理学:三角樹弘)