湯本純君(理論物理学研究室三角グループ)の論文がPhysical Review Dに掲載されました.

湯本純君と指導教員三角樹弘の共著論文「Varieties and properties of central-branch Wilson fermions」がアメリカ物理学会発行の学術誌Physical Review D Vol.102, No.03, 034516に掲載されました.

https://journals.aps.org/prd/abstract/10.1103/PhysRevD.102.034516

この論文では,場の量子論の数学的定義を与えるとともに数値的解析法を提供する「格子場の理論」について研究を行い,Central-branch法と呼ばれる新しい定式化の特性と数値計算への有効性を明らかにしました.
Physical Review Dは素粒子論・高エネルギー物理分野で最も権威ある学術誌の一つです.

湯本純君は関係する格子場の理論の研究成果について日本物理学会でも以下の講演を行っています.
日本物理学会第75回年次大会(2020)講演番号:17pH31-12

 

国際研究集会「The 15th International Computer Science Symposium in Russia (CSR 2020)」で学生が貢献した研究発表を行いました

国際研究集会「The 15th International Computer Science Symposium in Russia (CSR 2020)」(6/29-7/3, Ural Federal University, Ekaterinburg, Russia)において、加瀬力君(山村研究室・博士後期課程1年)が貢献した研究の発表を行いました。

「Groupoid Action and Rearrangement Problem of Bicolor Arrays by Prefix Reversals」というタイトルで亜群(Groupoid)と呼ばれる代数系が自然現象の偏作用や偏対称性を表現することに適していることを示す実例に関して、6月末に始まった国際研究集会CSR 2020(コロナウイルス感染症の影響でオンライン研究集会として開催)で研究発表を行いました。代数学、離散数学、コンピュータサイエンスを結びつける研究としてインターネットを通して活発に討議を行いました。
博士後期課程1年の加瀬君は、加瀬君は博士後期課程で代数学、離散数学、コンピュータサイエンスに関する研究を進めており、今回の研究では再配置可能性を分類することに貢献しました。

研究成果は以下の論文に掲載されました。
Groupoid Action and Rearrangement Problem of Bicolor Arrays by Prefix Reversal,
Akihiro Yamamura, Riki Kase, Tanya Jajcayova,
Computer Science – Theory and Applications,
Lecture Notes in Computer Science,
Springer-Verlag Vol. 12159 pp. 419-431 (2020)

令和元年度修士論文・卒業課題研究発表会が開催されました

大学院の数理・電気電子情報学専攻数理科学コース博士前期課程の修士論文の発表会が令和2年2月12日に、学部の数理科学コース4年生の卒業課題研究発表会が2月13日・14日の2日間にアクティブラーニング棟で開催されました。

修士論文は8名、卒業課題研究は25名の口頭発表が行われ、発表後に質疑応答がなされました。

RIMSの参加報告

2020年2月17-19に、京都大学数理解析研究所にて研究集会「代数系、論理、言語と計算機科学の周辺II」が開催されました。
「Automata with One-way Jumping Modes」というタイトルで、山村-Fazekas-新屋研究室の星魁人君(M2)が30分間の発表を行いました。

感想:
文字列を非順序に読み取るOne-way jumping finite automataの読み方を一般のオートマトンに適用したモデルについて発表しました。自分の研究に興味を持ってくださった研究者がいたのが非常に嬉しかったです。
他の方の発表では、代数学・論理学・計算機科学だけで無く、暗号論や機械学習など多岐にわたる研究発表がありました。全てを理解することはできませんでしたが、研究の過程で学んだことに関するものもあったので参考になる部分もありました。


 
 

 
 

インターンシップ進路懇話会を開催しました

 数理科学コース インターンシップ進路懇話会では、本学の卒業生・修了生や求人状況にお詳しい外部の方を講師としてお招きし、現在のお仕事や就職活動を含む学生時代の様子、近年の求人状況の動向などについて講話を行っていただきます。進路について真剣に考え始めた学生に向けて、社会人としてのご経験を踏まえたアドバイスをいただき、数理科学を学んだ学生に対する社会や企業からの期待や要請に対する理解を深めることを目的とします。

 実施日時:令和元年11月20日(水)16:10~17:40
 開催場所:理工学部7号館209室

今年度の講師(ご講演順)
 林孝太郎 氏(秋田大学 学生支援・就職課)
 遠藤大暉 氏(トラベルデザイン株式会社)
 原田まな 氏(株式会社マイナビ)

数理科学コースの4名の学生(修士1年生3名、学部4年生1名)が9月16日からヨーロッパでの3か月の留学を開始しました。

数理科学コースの学生4名が理工学部の留学プログラム「グローバルイノベータ育成プログラム」に参加してヨーロッパに3か月の留学に派遣されました。
3名の学生(秋元さん、佐山さん、今野さん)はスロバキアのComenius Universityに3か月滞在しておのおの、幾何学、代数幾何学、代数学に関する各自の研究を進めます。
1名(佐々木さん)はハンガリーのUniversity of Debrecenに3か月滞在して計算機科学の研究を進めます。

ブラティスラバのドナウ川にて

ブダペスト駅にて

ウクライナの友人たちとみんなでブダペスト観光

ブダペストの王宮の丘からの眺め

現地学生との交流

デブレツェン市内を案内してもらいました

授業風景

 

オープンキャンパス2019を開催しました

2019年7月27日(土)に秋田大学オープンキャンパスを開催しました。
理工学部1号館で各研究室の展示の他,、今年度は、数学、物理学、情報科学について、様々な疑問に答える「質問コーナーを設けました。午後からは「sinってなに?」「見てわかる計算」「エネルギーの質とは?」の3つのミニ講義を行いました。


学外のテントでは、入学試験についての相談を受け付けた他、「輪抜け」や「慣性モーメント」の体験も行いました。

多くの方にご来場いただき、ありがとうございましたました。

 

AUTOMATA2019参加報告(山村研究室修士2年 星魁人)

AUTOMATA2019は6月26日〜28日の3日間、メキシコ・グアダラハラのグアダラハラ大学にて開催されました。

1日目(6月25日)
成田空港からメキシコシティ国際空港を経由してグアダラハラのドン・ミゲル・イダルゴ・イ・コスティージャ国際空港へ渡航しました。日本時間25日16:35に成田空港を出発してメキシコシティ国際空港に到着したのは現地時間で25日15:20でした。18:00にメキシコシティ国際空港を出発して19:15にドン・ミゲル・イダルゴ・イ・コスティージャ国際空港に到着しました。その後ホテルに向かいチェックインをしてホテル周辺を散策しました。ホテル周辺でお祭りがあったようで賑やかな雰囲気でした。

2日目(6月26日、学会初日)
グアダラハラ大学に訪問して、学会の受付を行い、他の参加者の発表を聴講しました。空き時間でグアダラハラ大学の学内を探索しました。
夜に、学会の懇親会で夕食を食べました。

学会の感想:
招待講演のTullio氏による「The Garden of Eden Theorem: from cellular automata to algebraic dynamical systems」が印象的でした。セルオートマトンのエデンの園定理に群論と幾何学の内容を関連させた内容で、オートマトンを専門としていた自分には難しい内容でした。しかし、オートマトンと他の分野のつながりを理解することができました。今後はオートマトン以外の分野の勉強が必要だと痛感しました。

3日目(6月27日、学会2日目)
午前中に発表を行いました。午後は学会の運営者にテキーラ村を案内してもらい、観光しました。村の中はテキーラを売っている店が多く、バスの形もテキーラの酒瓶の形をしていました。メキシコのテキーラの飲み方を体験しましたが本当においしかったです。

学会の感想:
発表を行いましたが、スライドばかり見ていたせいで、聴衆のほうへ意識を向けていなかったので、自分の研究を十分に伝えきれませんでした。今後の発表ではこのようなことがないように改善したいと思います。
印象的だった発表は、Pablo氏による「Quantum Cellular Automata: Computability and Universality 」とAlonso氏による「Bounding the minimal number of generators of groups and monoids of cellular automata」です。Pablo氏の発表では、量子セルオートマトンの分野の計算可能性と普遍性について説明していただきました。Alonso氏の発表では、可逆セルオートマトンの群の最小の生成元について説明していただきました。

4日目(6月28日、学会最終日)
午前中に学会が閉会しました。午後にグアダラハラを観光しました。印象に残っているのがオスピシオ・カバニャースという文化センターにある壁画と天井画廊です。

学会の感想:
Thibault 氏の「Generic properties in some classes of automaton groups」が印象的でした。「典型的なオートマトングループはどのようなものになるか」という疑問に対して、可逆性などを証明することで部分回答が得られることを説明していただきました。

5日目(6月29日)
早朝にホテルをチェックアウトして、飛行機でメキシコシティに移動しました。
バスやタクシーを使ってテオティワカン遺跡やソカロ広場などの観光地を巡りました。
30日午前2:20にメキシコシティ国際空港を出発し、日本時間7/1日に日本に帰国しました。

感想
学会では主にセルオートマトンの内容が発表されていました。印象に残っている発表の特徴は、「どういう背景で」「何が問題で」「こんなアプローチや研究が今まであって」「このトークではこういう話をします」と、導入部が一連のスムーズな流れになっていました。そのため、話について行きやすく、最後まで夢中になって話を聞いていました。今回のスライド作成において導入部を先生から指摘されていましたが、その理由を明確に理解することができました。3日間の学会で今後の勉強や研究、スライド作成の参考になる有意義な時間を過ごすことができたと思います。
また、学会以外では観光地や料理など、日本と違う文化に触れる貴重な体験をすることができました。
海外に行くことが初めてだったので、いろいろと不安がありましたが、楽しい思い出を作ることができたと思います。
本学会参加にあたり、研究室の先生や友人には多くのご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

 

 

「数理科学工学コース 進路選択ガイダンス」を開催しました。

(株)リクルートキャリアより菅野大和氏を講師にお招きし、卒業後の進路を見すえて「今」みなさんに知っておいて欲しい情報についてお話しいただきました。

開催日時: 令和元年5月20日(月)16:10~17:40
開催場所: 理工学部7号館209室

 
主な内容

  • 先輩から学ぶ就職動向と今後の予測
  • 学士卒・修士卒のちがいって?
  • 就職活動の準備について
  • インターンシップに関する情報