学生(佐藤達彦君)が研究発表:情報処理学会全国大会(早稲田大学)で発表しました

佐藤達彦君(M1)が第80回情報処理学会全国大会において、「深層学習を用いた地層の擾乱部分検出」 という題名で発表を行いました。
発表内容についていくつか質問をもらい、それを通していくつかの課題や改善点が見えてきたように思います。また、他の大学の研究発表からも、自身の研究に応用ができそうな知識を得ることができました。特に自身の研究である機械学習に関するセッションでは、機械学習の様々なアプローチについての発表が行われており、非常に参考になるものでした。
今回の学会で得た知識を自身の研究へと生かし、今後の発展へと繋げたいと考えています。

 

学生(大黒准哉君、保坂大介君、加瀬力君)が研究発表:研究集会「代数系、論理、言語とその周辺領域」(数理解析研究所)で発表しました

2018年2月19-21日に、京都大学数理解析研究所にて研究集会「代数系、論理、言語とその周辺領域」が開催されました。

「Euclidean algorithm for Gaussian integers」、
「Extension of Konig-Egervary theorem」、
「Rearrangement of two-dimensional colored arrays」

という題目で、山村-Fazekas 研究室の大黒准哉君(M1)、保坂大介君(M1)、加瀬力君(B4)がそれぞれ20分間の発表を行いました。

大黒君の感想:
今回、ガウス整数環でユークリッド互除法の計算時間を評価することをメインテーマとして発表した。
3日間の中で代数、言語、オートマトンそれぞれの分野の発表が行われたがそれぞれの分野で興味を引くような内容もあった。しかし、あまり英語が得意でないことや専門知識が少ないことからあまり理解できなかったように感じる。今回の研究集会の中で課題に感じた英語や専門知識についてこれから一年強化していきたいと思う。

保坂君の感想:
min-max定理の一つであるKonig-Egervaryの定理の拡張を試みる研究について発表しました。
スライド作成の際に頂いた多くのご指導のおかげで無事に発表を終えることができました。テーマが広大なため様々な分野の発表があり、浅学非才の身では十分に理解できませんでしたが、興味深いものが多々ありました。より広く深く数理科学を学習しようという思いが強まりました。

加瀬君の報告:
今回、prefix reversal と呼ばれる操作で整列できる、できない行列の分類について発表しました。
この研究集会に参加して1番印象に残っているのは、スライドの良し悪しの差を感じたところです。英語が得意でないので、理解がおいつかなかった発表もあったが、良いスライドといえるような発表は、文章は端的に書いてあって、読みやすく、図、グラフ等が豊富でビジュアルが強く、何を言っているか理解するのか容易であった。次回、どこかの研究集会等で発表するときは、今回の経験を生かして、良いスライドが作れるようにしたい。

 

 

 

 

模擬授業フェスティバルに参加しました(及川貴文、柳沼孝一朗、湯本純)

及川貴文、柳沼孝一朗、湯本純の3名が平成30年2月21日に秋田大学教育学部主催の模擬授業フェスティバルに「数理科学3年」として参加した。
模擬授業では高校1数Iの二次関数について行った。

授業に対していただいた講評

  • 秋田型授業として注目されている探求型の授業を取り入れるとより良い授業になる。
  • 生徒が想定とは違った反応を返した時の対処を考えているのはよかった。

今回いただいた講評を基に教育実習、教員採用試験に向けて学習をしていきたいと思う。
 
 

数学基礎論・理論計算機科学系の研究集会の開催

以下の要項で3月末に,数学基礎論・理論計算機科学系の研究集会を開催いたします.
参加申し込みは不要です.部分参加も歓迎です.学生の皆様もどうぞお気軽にご参加ください.

【期間】
3月26日のお昼後から3月29日のお昼前まで

【会場】
〒010-8502 秋田市手形学園町1番1号
秋田大学 手形キャンパス 総合研究棟 1階講義室
学内地図

【研究集会詳細および講演プログラム】
以下のページを参照ください.
http://www.math.akita-u.ac.jp/~ryoma/workshop/tegata_l4_2018/

研究発表:情報処理学会東北支部

数理・電気電子情報学専攻 数理科学コースの塩原貴之が2月19日に情報処理学会東北支部で研究発表を行いました。
群知能の一つであるFirefly Algorithmをエッジ検出に適用させる研究を発表しました。学会は初めてでしたが、あまり緊張せず発表ができたと思います。また、他の方の研究もとても興味深いものが多くあり、有意義な時間を過ごせました。
(塩原貴之)

ニューラルネットワークや電子回路に関する研究が多いように印象を受けました。一番興味を引いた発表は、「危機的状況をアピールする行動を事前に定義し、その行動を検出することで、行動定義に依存しない監視カメラシステムを作る」というものがありました。
自分はニューラルネットワークの分野の研究をはじめたばかりで、この発表から自分の研究がどのうようなことができるかや研究の仕方を知ることができ、とても勉強になりました。
(平賀太竣)

模擬授業フェスティバルに参加しました(佐々木龍也、本間海斗、星魁人)

 佐々木龍也、本間海斗、星魁人の3名がH30年2月21日に秋田大学教育文化学部主催の第3回模擬授業フェスティバルにチーム山村研究室として参加した。
 グループでの話し合いを中心とした高1・数学I 『データの散らばりと四分位数』の模擬授業を展開

受けた講評

  • 生徒が主体的に活動できる授業を展開しようとする姿勢が良かった。
  • 数学の内容を教えるだけでなく、数学を用いて身近にある問題や物事を考えられるようにしてほしい。

いただいた講評をもとに今後の教育活動に活かしていきたいと思う。

 

Jacques Sakarovitch先生招待講演

下記の要領にて,フランスからJacques Sakarovitch先生を招きし,2月23日(金)に Seminar および Lecture を実施いたします.

Sakarovitch先生は現代のオートマトン理論を牽引する世界的研究者であり,この連続講演会は計算機科学に限らず幅広い分野の方々に興味を持っていただけると思います. どうぞふるってご参加ください.

なお,Lectureでは,量子オートマトンとも関連の深い『重み付きオートマトン(weighted automata)』の入門講義をしてもらいます.本講義では現代的なオートマトン理論の基礎を説明してもらう予定ですので,学生の皆様もどうぞふるってご参加ください.

 

Lecture

Time:
12:30 ~ 14:00, February 23, 2018 (Fri.)

Venue:
Room 209, Faculty of Engineering Science Bldg. No. 7

Title:
Introduction to the theory of weighted automata

Jacques Sakarovitch
CNRS / Paris Diderot University and Telecom ParisTech, Paris

Abstract

This lecture presents the computation model of weighted automata, as a generalisation of the classical finite automata, called Boolean automata in this context.

A weighted automaton does not define a set of words, but a function that associates with every word a value, taken in an arbitrary semiring. The diversity of the possible semiring taken as weight sets gives its richness and versatility to the model of weighted automata.

We will see how the notions of rationality and recognizability extend to these objects, the new problems that arise, and the new mathematical tools that come into play, with the problem of decidability of equivalence as a motivating goal.

As Eilenberg already noted 45 years ago, taking into account multiplicity or weight does not only enlarge the scope of automata theory. Some problems become simpler, and some developments shed a new light on the Boolean case.

 

Seminar

Time:
15:30 ~ 17:00, February 23, 2018 (Fri.)

Venue:
Room 209, Faculty of Engineering Science Bldg. No. 7

Title:
Conjugacy and equivalence of weighted automata

Jacques Sakarovitch
CNRS / Paris Diderot University and Telecom ParisTech

Abstract:
As a main thread of this talk, I present the proof of the following result:

If two regular languages $L$ and $K$ have the same generating functions, that is, for every integer $n$ they have the same number of words of length $n$, there exists a rational bijection realised by a letter-to-letter transducer that maps $L$ onto $K$.

This statement is a consequence of a refinement of the decidability of the equivalence of two automata with multiplicity in $N$. It gives us the opportunity to review first the basic definitions and results on weighted finite automata, and second to revisit the `classical’ theory of reduction of automata with two notions borrowed to symbolic dynamics: conjugacy and the Finite Equivalence Theorem.

 

及川貴文君(数理科学コース3年次)が教育ミニミニ実習(横手北中学校)に参加しました。

及川貴文君(数理科学コース3年次)が、H29年12月27、28日、H30年1月4日、5日に横手市の横手北中学校で行われた教育ミニミニ実習に参加しました。
高校生10名、大学生2名が参加し希望する教科の実習授業を行いました。教員を目指す秋田の高校生や大学生が教員としての指導案作りから、授業までの流れを体験しました。

及川君は実習授業で中学2年生に数学の連立方程式の授業を行いました。数学が苦手な子も興味を持つために問題を秋田のサッカーチームについての問題にしたり、グループ活動で話し合わせることで積極的に参加できる授業を目指していました。
及川君は、とても貴重な経験を得る機会であったと話しています。横手北中学校の生徒さんも喜んでいました。

堀川航洋君(山村研究室・平成29年3月修士修了)が論文を発表しました

堀川航洋君(山村研究室・平成29年3月修士修了)が論文
 「属性ベース署名を用いた匿名シングルサインオンの提案 」
を発表しました。

数理解析研究所講究録 2051巻 pp.158-167 (2018)

研究集会「言語、論理、代数系と計算機科学の展開」で講演した内容をまとめたもので、ネットワーク社会で必要とされるシングル・サインオンに関する情報セキュリティの研究成果です。サイバー空間においてユーザが自身の身分を証明するIDやパスワードを一つにまとめて利便性を高める必要性が求められている。本研究では、属性ベース署名を基礎として柔軟性に富んだ新しいシングル・サインオンを構成し、その安全性を解析しました。

津谷航平君(山村研究室・平成29年3月修士修了)が論文を発表しました

津谷航平君(山村研究室・平成29年3月修士修了)が論文
 「Firefly Algorithm for Uncapacitated Facility Location Problem and Number of Fireflies」
を発表しました。

数理解析研究所講究録 2051巻 pp.149-157 (2018)

研究集会「言語、論理、代数系と計算機科学の展開」で講演した内容をまとめたもので、群知能(昆虫や鳥などの集団行動を模倣した人工知能)の一つであるホタルのアルゴリズムを最適化問題である施設配置問題に応用する研究成果です。ホタルのアルゴリズムと、それに局所探索を組み入れたアルゴリズムを、最適化問題に応用した際のパフォーマンスを検討し、アルゴリズムを実行する際に最適なホタルの数について調査しました。