11月14日〜11月16日に山口県湯田温泉にて行われた研究集会「実験計画法と符号および関連する組合せ構造」
http://manau.jp/onsn2019/
にて,本コース教員の新屋良磨が招待講演(1時間)を行いました.
招待講演では,形式言語理論の入門的な話題から始め,符号理論とオートマトン理論の関連を紹介し,ある未解決問題に対する講演者の最近のアプローチについて説明いたしました.
投稿者「tani」のアーカイブ
インターンシップ進路懇話会を開催しました
数理科学コース インターンシップ進路懇話会では、本学の卒業生・修了生や求人状況にお詳しい外部の方を講師としてお招きし、現在のお仕事や就職活動を含む学生時代の様子、近年の求人状況の動向などについて講話を行っていただきます。進路について真剣に考え始めた学生に向けて、社会人としてのご経験を踏まえたアドバイスをいただき、数理科学を学んだ学生に対する社会や企業からの期待や要請に対する理解を深めることを目的とします。
実施日時:令和元年11月20日(水)16:10~17:40
開催場所:理工学部7号館209室
今年度の講師(ご講演順)
林孝太郎 氏(秋田大学 学生支援・就職課)
遠藤大暉 氏(トラベルデザイン株式会社)
原田まな 氏(株式会社マイナビ)
数理科学(サイエンス社)2020年1月号「量子異常の拡がり」は本コース教員三角樹弘が特集取りまとめを行い, 巻頭言を兼ねた解説記事が掲載されます.
数理科学(サイエンス社)は数学や理論物理学において注目を集めているトピックの解説記事を掲載する雑誌です.
2020年1月号(2019年12月発売予定)では,近年「一般化された対称性」や「対称性に守られたトポロジカル相」などの
研究を通して理解が急速に進んだ「量子異常」とよばれる量子論特有の現象についての特集が組まれました.
本コース教員三角樹弘が取りまとめを行い,巻頭言を兼ねた解説記事「量子異常の拡がり -素粒子論から物性論まで-」を執筆しています.
https://www.saiensu.co.jp/search/?magazine_id=1&latest=true
第21回「特異点と時空,および関連する物理」研究会がカレッジプラザ講堂(明徳館ビル2階)にて開催され, 本コース教員三角樹弘が招待講演(90分×3)を行います.
特異点と時空,および関連する物理」研究会はは相対性理論の理論的側面を中心に,時空特異点およびその周辺分野の研究者の研究促進や新たな研究分野開拓を目的とした研究会です.
21回目にあたる今回は秋田市のカレッジプラザ講堂で開催され,本コース教員三角樹弘が「量子論のリサージェンス構造 -基礎から応用まで-」と題して招待講演を行います.
https://sites.google.com/view/singularity21/
日時:2019年12月26日(木)~ 28日(土)
会場 :カレッジプラザ 講堂 (秋田市中通2丁目1-51明徳館ビル2階)
参加費:無料
対象 :学生・教職員・一般
定員 :100名
参加登録締切: 2019年 12月1日(日)
申込方法やプログラムなどの詳細は上記リンクから見られます.
「能代高校の学部訪問(コース見学)」を実施しました。
新潟・山形地区素粒子論グループ第24回合宿研究会にて大学院生が研究発表を行いました.
10/25-27に新潟県少年自然の家(新潟県胎内市)で開催された新潟・山形地区素粒子論グループ第24回合宿研究会にて,本コース理論物理学研究室三角グループ博士前期課程2年,小原賢君,塚本尚輝君が口頭研究発表を,同1年湯本純君がポスター研究発表を行いました.この研究会は新潟大学,山形大学,秋田大学,東北大学,上越教育大学の素粒子論分野の教員・学生40名ほどが参加する合宿型研究会です.
小原君は「摂動を加えた系におけるゲージ・重力対応」と題して,ゲージ・重力対応の最も重要な例であるAdS/CFT対応(反ドジッター時空/共形場理論対応)が,それぞれの理論に摂動を加えた場合にも成り立つか否かという問題を議論しました.1次の摂動計算について一致が確認された先行研究について紹介した後,2次以上の摂動についても対応を確認する手法を提案し,特に量子もつれエントロピーに基づく比較法について考察を加えました.
塚本君は「場の量子論におけるゼータ関数正則化の妥当性について」と題して,場の量子論の発散量を扱う際のリーマンゼータ関数正則化の有効性をラマヌジャン総和法とベルヌイ数の観点から考察し,ディリクレ境界条件下の一般次元カシミールエネルギーの計算においてそれを確認しました.また,ねじれた境界条件下においてもゼータ関数正則化とラマヌジャン総和法の一致を示すための計算を行いその結果を示しました.
湯本君は「ニールセン・二宮の定理とドメインウォールフェルミオンの再考察」と題して,格子上で場の量子論を記述する際に生じるフェルミオン・ダブリング問題とその位相幾何学的定式化であるニールセン・二宮のno-go定理を紹介し,その解決法であるドメインウォールフェルミオンについて「対称性で守られたトポロジカル相(トポロジカル絶縁体)」の観点を取り入れて考察しました.また4次元トーラス以外の時空上に格子フェルミオンを定義してダブリング問題を解消する手法を議論しました.
数学基礎論の入門講演会の開催
10月24日(木)と10月25日(金)に神奈川大学の松田直祐助教に数学基礎論(証明論・計算論)の入門的な講演を行ってもらいます.
学部生の方も奮ってご参加ください.なお,24日と25日で教室が異なりますのでご注意ください.
10月24日(木) 14:30~17:30 総合研究棟2階講義室
題目: 証明論・計算論入門
内容:
以下の3部に分けて,証明論・計算論の導入をする.
- 証明論入門
- 計算論入門
- 証明と計算の関係
証明論とは,数学の証明などの論証を形式化し,その形式体系を研究する学問である.
本講演では,構成的な数学の証明の中で用いられる直観主義論理と呼ばれる論理について説明し,その論理の形式化について解説する.
計算論とは,「計算とは何か」という問いに対する研究である.
「計算」という概念に対する数理モデルは様々なものが提唱されているが,本講演では現在関数型プログラミング言語の基礎となっているラムダ計算という計算モデルを紹介する.
証明と計算の間には,Curry-Howard対応と呼ばれる関係が知られており,現在ではこの関係を利用してプログラミング言語を利用して数学の証明の支援などが行われている.
本講演では,Curry-Howard対応について簡単な紹介を行う.
10月25日(金) 16:10~17:40 7号館2階209室
題目:束縛変数回避入門
内容:
ラムダ計算の計算を実装する際に考慮するべき問題の一つに,束縛変数をどのように扱うべきかという問題がある.
本講演では,束縛変数の問題を回避するためのいくつかのアイディアを紹介する.
特に,コンビネータという定数を用いる手法を中心に解説する.
2019年度電気関係学会東北支部連合大会で研究発表を行いました。
8/22, 23(木・金)に秋田大学手形キャンパスで開かれた電気関係学会東北支部連合大会において「Automata with Jumping Mode(ジャンプ機能付きオートマトン)」というタイトルで、Student Session部門で発表を行いました。発表内容としてジャンプ機能付きオートマトンの機能と受理能力を説明しました。
発表の感想として、図を多用したことでジャンプ機能付きオートマトンの機能や従来のオートマトンとの違いを聴衆に伝えることができたと思います。その一方で受理能力に関する定理や補題の説明がやや抽象的であったため、ジャンプ機能付きオートマトンの受理能力が伝わりにくかった印象を強く感じました。次に発表する機会があるときはこの点を注意したいと思います。
Student Session部門の感想としては、電気系や機械系、生物系などの様々な分野の発表がありました。専門外の内容がほとんどでしたが、スライド作りや英語のスピーチの仕方で参考になったところがあったので、非常に有意義でした。今回の経験を今後の発表に活かしていきたいと思います。
山村研究室 星魁人