京都大学数理解析研究所で開催されたRIMS拠点事業「群・環・言語と計算機科学の周辺領域」(2023年2月15-17日開催)において 黄新昊さん(山村-Fazekas研究室M2)と深浦晴輝さん(山村-Fazekas研究室M1)が研究発表を行いました。

RIMSプログラム2023

黄新昊
発表の概略:
今回のRIMSでWord Reconstruction Problemにおける試みる研究について発表しました。最初のWord Reconstruction問題から、特定なサブワードの出現回数を利用して Improvement problemを導入しました。既存の2つ研究方向を紹介し、オリジナルなサブワード選択方法、Mirror wordsを使って、一部の成果を発表し、今後の研究目標も紹介しました。

感想:
現地でRIMS共同研究に参加し、研究者の方々の発表を伺って、プレゼン時の表現、発表時間のコントロールなど様々なところ、非常に勉強になりました。そして、今回言語分野の発表について、Potapov氏の発表中ワード間距離の定義や結晶構造の予測について興味深いことです。Meduna氏のGrammars with context conditionsについてのプレゼン、何種類のGrammarsやGrammarsの関係を紹介し、とても感銘を受けました。他分野の発表も聴講して良かったので、今回の経験を生かして、今後の集会に内容や説明の仕方の工夫を凝らそうに努力します。


深浦晴輝
発表概要:
Geometry of Defining Relations in Groups (Ol’shanskii著) の自由Burnside群に関する内容を簡単に紹介した。自由Burnside群とその表示を定義し、Burnside問題とNovikov-Adianの定理を紹介した。群のdiagramとvan Kampenの補題、あるdiagramを持つ群のクラスを紹介し、その性質を示した。最後にそれらを用いて自由Burnside群のいくつかの定理を証明した。

感想:
前回のRIMSでの発表はオンラインだったため、対面での発表は今回が初めてでした。発表中に指摘や質問を受けても応対出来るよう、入念に準備をすることが重要であることを実感しました。また発表後に受けた英語の質問の応答に苦戦し、自身の英語力の無さを痛感しました。他の方の発表では、群やそれ以外の代数構造における様々な問題と、それに対する様々な手法を知ることができ、特に語の組合せ論に関する多くのことを学ばせて頂きました。今回のRIMSで得ることができた知識を活用し、自身の研究を進めていきたいと考えています。