博士前期課程・博士後期課程の平成28年4月入学(春季入学)第3次学生募集を行います。
- 出願受付期間
平成28年2月22日〜2月29日 - 募集人員
若干名 - 試験期日
平成28年3月9日(水) - 試験会場
秋田大学大学院工学資源学研究科(秋田市手形学園町1番1号)
詳しくは以下の募集要項をご参照ください。
秋田大学理工学部 数理・電気電子情報学科
博士前期課程・博士後期課程の平成28年4月入学(春季入学)第3次学生募集を行います。
詳しくは以下の募集要項をご参照ください。
山村研究室修士2年 加藤 光,渡邊 悠介
2015年10月4日から7日にかけて、韓国テジョン市コンベンションセンターにて国際会議WCC2015が開催されました。私達はその中のセッションの一つである、ICT-EurAsia2015にて「Comparative Study of Monte-Carlo Tree Search and Alpha-Beta Pruning in Amazons」(加藤)と「Fitness Function in ABC Algorithms for Uncapacitated Facility Location Problem」(渡邊)という題目で、約30分間それぞれ発表を行いました。
午前9時、秋田空港に集合して羽田空港を経由し韓国・金浦空港へ渡航しました。羽田空港から金浦空港までは約2時間半ですが、韓国と日本は時差がなく午後7時頃に到着しました。空港についてからは宿泊先のホテル直行のバスで移動し、そのままチェックインをして翌日に備えました。
当日ソウル市内で花火大会があったようで、バスでの移動中に道路際や橋の上にものすごい数の人だかりができていて印象的でした。
ソウル市から大田市までKTX(韓国高速鉄道)で移動しました。乗車券を購入してKTXに乗車する時に、改札も検札も存在せず不安に感じながらも約2時間の道のりを移動しました。また、韓国滞在中は地下鉄もよく利用しましたが、日本に比べて乗車賃が安く本数も多いため気軽に利用できて便利でした。この日から3日間は会場近くのホテルに泊まりましたが、観光地からは離れた場所にあり日本語や英語の案内がほとんどないオフィス街のようなところでした。この日は会場で受付を済ませ、ホテルで各自発表の練習などをして過ごしました。
この日は、KTXで新昌に移動して順天郷大学を訪問しました。順天郷大学では、山村教授や同じく学会に参加する教授方のセキュリティに関する講演を、順天郷大学の学生と共に聴講しました。現地の学生や教授と英語で会話する機会もあり、1日中英語に触れる経験をしました。
発表当日。1番初めのセッションの1番目に渡邊、次に加藤が発表でしたが、適度に緊張を持ったまま無事に発表を終えることができました。発表後は他の参加者の発表を聞き、夜には大田駅周辺を散策しました。
学会最終日の発表が終了後、ソウルに移動してソウル市内の観光を行いました。夜は、明洞の繁華街を訪れ夕食を取りました。明洞は観光客で賑わっており、どこの店先にも日本語のメニューが置いており、日本語での客引きも大勢いました。
最終日、金浦空港から羽田空港を経由して秋田空港に帰り、無事渡航を終えました。
英語での発表は今回2回目で、まだまだ不慣れな事もあり不安も多くありましたが、本番では山村先生やセッションチェアーの方にフォローして頂き、無事発表を終えることができました。また、自分の発表だけでなく、他のセッションに参加している海外の学生・教授の方々の発表を聞けたのも貴重な経験となりました。
韓国滞在中はやはり食事が特に印象的でした。プルコギや焼き肉等の大変辛く、食べるのが大変な料理も多くありましたが、他にも韓国風なウナギの蒲焼きや牛骨のスープなど日本ではあまり食べられないような美味しい料理もたくさんありました。また、テーブル脇の器に入ったキムチが食べ放題だったり一品の料理に対して付け合せが大量に運ばれてくるなど、日本の店とは異なる点が多くその違いに驚きました。
また、5日目はソウル仁寺洞という街に行き、韓国の伝統工芸品やお土産屋などを見て回りました。日本でいう浅草の仲見世通りのような印象で、らでん細工の小箱や金の豚の置物などの珍しい工芸品が沢山あり、日本との文化の違いを実感しました。
私は英語の発表は初めての経験でしたが、論文作成時から発表準備まで何度も先生方に添削をしていただき、無事に発表を終えることができました。渡航中には現地の方や学会関係者と英語で会話する機会が多くありました。相手の言っていることはおおむね理解できましたが、自分の意見を咄嗟に英語で発言することが難しく、簡単な返答しかできなかったことが悔しく感じました。
また、韓国滞在中は飲食店での注文の時に一番苦労をしました。焼肉店を訪れ3人で別々のメニューを注文しようとしましたが、どうやらその店ではグループで同じものを人数分注文しなければならなかったらしく、カタコトの英語も全く通用しなかったためになかなか注文が通りませんでした。戸惑いましたが貴重な経験ができたと感じ、違う文化の国を訪れる時はもっと下調べをしておくべきだったと思いました。
国際研究集会「WCC 2015: AsiaARES 2015」(10/4-7, Daejeon Convention Center, 大田, 韓国)において、黒川貴司氏(山村研究室・博士後期課程)が「Can We Securely Use CBC Mode in TLS1.0?」というタイトルでTLS v1.0における暗号化アルゴリズムであるRC4とブロック暗号のCBCモードの安全性について研究発表を行いました。
黒川氏の研究は、Springer-Verlagの
Lecture Notes in Computer ScienceのVol. 9357
において出版されました:
Takashi Kurokawa, Ryo Nojima, Shiho Moriai,
Can We Securely Use CBC Mode in TLS1.0?
ICT-EurAsia/CONFENIS 2015, LNCS 9357, Springer-Verlag, (2015) 151-160
国際研究集会「WCC 2015: ICT-EurAsia 2015」(10/4-7, Daejeon Convention Center, 大田, 韓国)において、渡邊悠介君(山村研究室・修士2年)と加藤光君(山村研究室・修士2年)がそれぞれ研究発表を行いました。
渡邊君は、
「Fitness Function in ABC Algorithms for Uncapacitated Facility Location Problem」
というタイトルで群知能の一つであるABCアルゴリズムにおけるFitness関数を改良し、最適化問題である施設配置問題に応用してその効果を調べた実験結果について報告しました。
加藤君は、
「Comparative Study of Monte-Carlo Tree Search and Alpha-Beta Pruning in Amazons」
というタイトルで組合せゲームAmazonsにおいて人工知能の手法であるアルファ−ベータ法と、モンテカルロ木探索アルゴリズムの二つの対戦プログラムを実際に対戦させた実験結果について報告しました。
二人の研究はそれぞれ、
Springer-VerlagのLecture Notes in Computer ScienceのVol. 9357
において出版されました:
Yusuke Watanabe, Mayumi Takaya, Akihiro Yamamura,
Fitness Function in ABC Algorithm for Uncapacitated Facility Location Problem,
ICT-EurAsia/CONFENIS 2015, LNCS 9357, Springer-Verlag, (2015) 129-138
Hikari Kato, Szilard Zsolt Fazekas, Mayumi Takaya, Akihiro Yamamura,
Comparative Study of Monte-Carlo Tree Search and Alpha-Beta Pruning in Amazons,
ICT-EurAsia/CONFENIS 2015, LNCS 9357, Springer-Verlag, (2015) 139-148
日本物理学会2015年秋季大会(9/16~9/19関西大学)ポスターセッションにおいて、以下の研究発表を行いました。
・種田敏大君(小野田グループ・修士2年)が
「三叉路型蜂の巣格子フォトニック結晶導波路における界面モード間乗り換えの影響」
というタイトルで屈曲部をもつフォトニック結晶導波路における界面モードの応用例について発表を行いました。
加藤 光君(山村研究室・修士2年)が論文
「Analysis of a Monte Carlo Tree Search in Knight-Amazons」
を発表しました。
Procedia Computer Science, Vol 62 pp 31-38 (2015)
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1877050915025417
平成27年度電気関係学会東北支部連合大会(8/27,28, 岩手県立大学)において、以下の研究発表を行いました。
・金子瑞歩君が
「共役探索問題を利用した公開鍵暗号について」
というタイトルで量子計算機に対抗できる公開鍵暗号の新しい構成について発表をおこないました。
・渡邊悠介君が
「容量制約なし施設配置問題に適したABCアルゴリズムの適応度の考察 」
というタイトルで群知能に関するアルゴリズムの仕組みについて発表をおこないました。
・能藤高広君(田沼グループ・修士1年)が
「スピン軌道相互作用のあるグラフェン・超伝導体接合に関する考察」
というタイトルで超伝導近接効果におけるラシュバ相互作用とゲート電圧の影響について発表を行いました。
・谷口智行技術専門員が
「遠隔地間リアルタイム学術情報交換支援ツールにおけるDB機能の拡張」
というタイトルでWebベースのコミュニケーションツールにおける描画オブジェクト管理機能の拡張について発表を行いました。
※大木亮哉氏(平成26年度卒業生)との共同研究
・種田敏大君(小野田グループ・修士2年)が
「フォトニック結晶導波路屈曲部における界面モード間乗換に関する数値解析」
というタイトルで三叉路型導波路屈曲部における界面モードの反射の低減について発表を行いました。
・泉澤悠介君(小野田グループ・修士1年)が
「ヘリカル表面バンドにおける波数空間スピン分布に関する数値解析」
というタイトルでトポロジカル絶縁体格子模型における表面バンドのスピン状態について発表を行いました。