秋田数理科学勉強会(Akita Mathematical Sciences Interest Group:AMSIG) のセミナー活動のご案内

秋田数理科学勉強会(AMSIG)では、国際教養大学と秋田大学を会場にして数理科学に関する勉強会を開催しています。
セミナー開催の活動スケジュールは AMSIG のホームページで確認できます。
秋田市周辺に在住で、数理科学に興味を持つ方々の参加をお待ちしております。奮ってご参加ください。参加申し込みなどの
手続きは必要ありません。不明点があれば以下にご連絡ください。

国際教養大学(Akita International University) Attila Egri-Nagy
秋田大学(Akita University) Szilárd Zsolt Fazekas

 

津谷航平君(山村研究室・平成29年3月修士修了)が論文を発表しました

津谷航平君(山村研究室・平成29年3月修士修了)が論文
「Application of the firefly algorithm to the uncapacitated facility location problem」
を発表しました。

Journal of Intelligent & Fuzzy Systems, Vol. 32, No. 4, pp. 3201-3208 (2017)

国際研究集会「The International Symposium on Intelligent Systems Technologies and Applications (ISTA’16) 」で講演した内容をまとめたもので、群知能(昆虫や鳥などの集団行動を模倣した人工知能)の一つであるホタルのアルゴリズムを最適化問題である施設配置問題に応用する研究成果です。ホタルのアルゴリズムと、それに局所探索を組み入れたアルゴリズム、さらにもう一つの群知能ABC(ミツバチの採餌行動に基づいた人工蜂コロニーアルゴリズム)の3つを、最適化問題に応用した際のパフォーマンスを比較検討を行いました。

 

数理科学コース成績優秀者表彰

平成28年度 数理科学コース成績優秀者を次の通り表彰します(以下、学籍番号順、敬称略)。

・2年次 樋口 将太
・2年次 村上 梢恵

数理科学コースでは毎年度、2年次および4年次の後期までの通算成績が最も優秀だった学生が成績優秀者として表彰され、次年度の在学生ガイダンスにて表彰状と副賞が贈られます(4年次生が就職または他大学院へ進学の場合は年度末に贈呈)。
なお、平成28年度は数理科学コース4年次生はまだ在学していないので、2年次生の中から成績上位2名を選出しました。
お二人のさらなるご健闘を祈ります。

 

 

研究集会「Integrative Methods of Inquiry in Education: SYMMETRY」(3/29-30、国際教養大学)で学生が発表を行いました

3月29,30日に、国際教養大学で開催された国際研究集会Integrative Methods of Inquiry in Education: SYMMETRYにおいて、今野咲彩さん(数理科学コース2年)が「The difference of the class makes carelessness」という題目で数学教育に関する発表を行いました。

【今野さんの感想】
高校と大学の数学の授業の違いについて「The difference of the class makes carelessness 」というテーマで20分程プレゼンテーションを行い、高校と大学の数学の授業ついて、様々な授業環境の違いが新入生の勉強に対する気の緩みを生んでいると考えたことと、学生のモチベーションも高校時代と大きく異なり将来設計や新たな目標について考える時間をとることが新入生には必要であると話しました。

英語で発表するのは初めてで、私以外の人は先生方ばかりだったので、とても緊張しました。しかし本番では、楽しんで発表ができたと思います。先生方のプレゼンを聞く貴重な経験もできました。英語がもっと分かっていたらもっと聞けたのにという悔しい思いもありました。昨年10月に初めてTOEICを受けたときのスコアは475点でした。しかし、TOEIC講座や、自主学習を通して、今年1月末には630点を獲得できました。やればやるだけ点数は延びると実感したので、まだまだ諦めないで頑張ろうと思います。

プレゼンを作る段階では、秋田大学の先生方に多く助けて頂きました。今回のプレゼン作成から発表を通して、自分の英語表現の弱さに気づいたり、専門分野への興味を掻き立てられたり、多くの先生とお話しをする機会を得られたり、たくさんの刺激を頂きました。
これからまた頑張っていこうと思います。

研究集会「Mini Workshop 2017 on Algebraic Systems and Theoretical Computer Science」(2/23、京都産業大学)で学生が発表を行いました

2月23日に、京都産業大学で開催されたMini Workshop 2017 on Algebraic Systems and Theoretical Computer Scienceにおいて、
「Application of Firefly Algorithm to Uncapacitated Facility Location Problem」、
「Proposal of Anonymous Single Sign-on using Attribute-based Signature」、
「Basics of Neural Networks」
という題目で、山村-Fazekas 研究室の津谷君、堀川君、佐藤君がそれぞれ15分間の発表を行いました。

【感想】
・津谷航平、堀川航洋
英語の発表も3度目となりましたが、自身の英語力のなさを改めて実感する発表となりました。その場で話す文章を考えることは難しいので原稿に頼らなければいけなかったり、質問に対する返答がうまくできなかったりと、更なる言語学習の必要性を感じました。また、他の参加者の発表では、暗号理論に関わるものなど興味を惹かれるものが多くありました。
京都産業大学には散策できるような場所も多くありました。特に気になったのは神山天文台でしたが、休業中だったため利用できませんでした。普段は荒木望遠鏡を使って月やアルビレオを見ることができるようです。キャンパスが広大なため、見ることが叶わなかった部分もあったので、また改めて訪れてみたいと思います。

・佐藤達彦
今回の研究会は主にオートマトンや立方体、数理モデル等の数学に関する発表を主体とした研究会でした。その中で、自身の研究としてそのような数理モデルを利用した機械学習の一つであるニューラルネットワークについて、その仕組みと実際の学習について英語で発表させていただきました。発表会に出席された方の分野と若干のずれがあったことと、英語での発表に不慣れであったことから、反省すべき点が多くみつかりました。ここでの経験を次回の学会に反映させたいと考えています。研究会ではスライドとスピーチの両方が英語で行われていたこともあり、余り十分な理解をすることができませんでした。前日の発表会ですでに説明を受けていたPalindrome compressedに関する発表等は少しばかり理解することができましたが、理論的な話に関してはおおよその概形をつかむことも難しく感じられました。英語の学習、および数理分野への理解を深める事の必要性を、今回の研究会からは感じました。これらの事をこれからの学習へと活かして行きたいと考えています。

 

 

 

RIMS研究集会「言語、論理、代数系と計算機科学の展開」で学生が研究発表を行いました

2017年2月20日から22日にかけて、京都大学数理解析研究所にて「言語、論理、代数系と計算機科学の展開」研究集会が開催されました。
「容量制約なし施設配置問題へのホタルのアルゴリズムの適用(Application of Firefly Algorithm to Uncapacitated Facility Location Problem)」と「属性ベース署名を用いた匿名シングルサインオンの提案(Proposal of Anonymous Single Sign-on Using Attribute-based Signatures)」
という題目で、山村-Fazekas 研究室の津谷君と堀川君がそれぞれ15分間の発表を行いました。

【感想】
・ 津谷航平
群知能の一つであるホタルのアルゴリズムを最適化問題である施設配置問題に応用する研究について発表しました。
行きの飛行機の欠航などトラブルはありましたが無事発表を終えることができました。研究集会は「言語、論理、代数系と計算機科学の展開」ということで、多岐にわたる研究発表が見られました。全てを理解することはできませんでしたが有意義な時間を過ごすことができました。

・ 堀川航洋
匿名性をもったシングルサインオン方式の提案について発表しました。発表に関しては、スライド作成の際に先生にフォローを頂いたため、無事に発表を終えられたと感じています。他の方の発表は難しいものが多くありましたが、研究の過程で学んだことに関するものもあったので参考になる部分もありました。

・佐藤達彦
オートマトンや数理モデルに関する研究が多い印象を受けました。特に印象に残った、または理解できた発表として、回文の圧縮を利用して訪れたウェブページの道筋の中の冗長な部分を排除し、最適な経路を算出するというものがありました。これは研究内容そのものよりも、オートマトン等の研究がどのようにして現実問題に応用されるかが示されたものとして、非常に興味がわきました。今回の研究会は数理に関するものが主体で、特に理論の話が多かったように感じます。今回の研究会では数理モデル、オートマトンの学習への意欲を生むきっかけとなったと思います。

 

1、2年生セミナーでの発表の応用として

2月9日、セミナー(アドバンストコースセミナー)発表の応用として4色定理の拡張に挑戦してみました。
有限な平面グラフについてはコンピュータが証明してくれているので、今回は命題論理におけるコンパクト性定理といわれるものを使って無限に広い平面グラフでの4色定理を証明しました。
論理学が離散数学の難題に有効であることに驚きです。

記事:佐山裕星
作成:佐々木規仁,佐山裕星
写真:佐々木規仁

 

1,2年生のセミナーでジョルダンの閉曲線定理を発表しました

2月2日に1,2年生のセミナー(アドバンストコースセミナー)でジョルダンの閉曲線定理を発表しました。
ジョルダンの閉曲線定理とは、球面に単純閉曲線を描くと球面を二つに分割できるというものです。単純閉曲線とは、ある点を始点として途中で交わることなく再び始点に戻る曲線のことをいいます。
そこで、ジョルダンの閉曲線定理は本当に成り立つのかを調べるため、みかんで実験をしました。まず、みかんの皮に複雑な単純閉曲線を描き、その後描いた線を切りました。すると、みかんの皮が二つに分割されました。ジョルダンの閉曲線定理は確かに成り立っていました。

記事: 板鼻 佑奈
作成: 井上 優花
写真: 今野 咲彩

第24回渦糸物理国内会議が開催され研究発表を行いました。

第24回渦糸物理国内会議(11/28~11/30 あきた芸術村)が秋田県仙北市で開催され、ポスターセッションにおいて以下の研究発表を行いました。

理論物理学研究室
・能藤高広君(田沼グループ・修士2年)が
「グラフェン/絶縁膜/超伝導体接合界面におけるアンドレーエフ反射率の入射角度依存性の検討」
というタイトルで、グラフェン用いた超伝導接合系での角度依存したアンドレーエフ反射率の解析について発表を行いました。

また、理論物理学研究室メンバーの笹山理香さん・幸坂隆磨くん(田沼グループ・4年次)、藤原麻都さん・白戸孝明くん(田沼グループ・3年次)が会議場の設営や受付などをお手伝いしてくれました。