在学生・卒業生からのメッセージ
佐藤 理晶(数理科学コース4年次・秋田県出身) 「自らの経験を活かした機械学習の研究」
私は小学校3年生の時から野球を始め、中学校まで続けました。選手として高校野球を経験しておらず、中学校までの選手時代も決して強くないチームでしたが、野球は大好きでした。大学に入学してからは、主に少年野球(中学)と高校野球の練習試合や大会で年間約70試合に審判員として立っています。知識・技術はまだまだ未熟ですが、秋季東北地区高校野球大会にも審判委員として派遣されました。
大学3年の研究室配属の際、菅原研究室で野球のデータ解析を行っていることを知り、自分の経験を活かすことができると考え、菅原研究室を選びました。私は卒業研究で、「機械学習を用いた秋田県高校野球の得点・勝敗予測」を行っています。数理科学コースでの学びと野球を通した大学外の学びをどちらも活かせる卒業研究を行っています。数理科学コースでは、数学、理論物理学、環境科学、データサイエンスなど様々な分野を学ぶことができ、自分のやりたいことや大学外での学びを活かせることを見つけることができます。
姉石 也々子(数理科学コース3年次・岩手県出身) 「数学の面白さを伝えたい」
私は数学の面白さを多くの生徒に伝えられるような教員になりたいという思いから、数理科学コースを選びました。
教職課程では集中講義や、教育実習、教職インターンシップなど、他の学生よりも必要な単位が多く、コースの専門科目と両立することは簡単ではありません。しかし、その分やりがいは大きく、実際の教育現場での様々な経験を通して人としても成長することができたと強く感じています。
専門科目では、高校までとは少し雰囲気が変わった、抽象的な数学や物理を学ぶことができます。学年が上がるにつれて内容が難しくなり、すぐには理解できないこともたくさんありますが、数学・物理が好きな人が集まった同じコースの友達と教え合ったり議論したりしながら納得がいくまで考えることは、とても楽しいです。そしてそのように自分自身が数学の面白さを実感しながら学ぶことが、将来数学の魅力を伝えられるような教員になることにもつながると考えています。
数学や物理が好きな方、数学の教員を目指している方はぜひ数理科学コースで共に学びましょう!
今野 咲彩(令和3年度修了・秋田県出身) 「Inquiry by your curiosity」
In Advanced Course, we have a seminar where we talk about the content of the book each student was interested in. I am reading a book in English and also talk about it in English (others talk in Japanese). I am really motivated in this seminar because my seniors and friends in this course are highly motivated and they are enjoying math, and I am sure it makes me improve in Mathematics and English. In addition, our teachers give us some opportunities and support us if we ask them. It is a really good environment to study what you are interested in. Why don’t you study with us?
星 魁人(令和元年度修了・栃木県出身) 「数理科学コースで高めた自分の可能性」
私は秋田大学大学院数理科学コースで方程式について研究する代数学を専攻しました。大学生活を通して、新しい知識や発見ができる研究の楽しさに気づきました。修士修了後は、社会に貢献したい思いと最先端技術を研究したい思いから、AIの研究に従事しています。AI技術は、ビジネスで応用できる作業の最適化や最適な人財配置などに利用され、大きな注目を集めています。
私が大学で学んだ数学の知識や経験は、AI技術の研究に役立っています。具体的には、AIの理論的背景を理解し、効率的な設計・実装を行うために数学の知識を活用しています。AIの処理や学習方法は数式で記載されています。数式をよく観察することで、 AIが何をやりたいのか理解することができます。また、数学で身に付けた論理的思考を生かすことで、課題や問題の洗い出し、適切な分析、解決策の提案を行うことができます。
数学は、他の学問と比べて学ぶ意義がわかりづらいかもしれませんが、実は科学技術の発展に欠かせないものです。科学技術の学術論文は数式や詳細なデータを使って書かれています。数学の知識や経験は、その内容を正確に理解することに役立ちます。また、数学的思考を駆使することで、課題をより効率的に解決できます。数学は難しいかもしれませんが、それだけに学びを深めた時の達成感や喜びも大きいものです。数理科学コースで、数学に取り組み、自分自身の可能性を広げていくことをお勧めします。
「星さんの活動: 国際研究集会発表」