教育職員免許状

免許状の種類 必要な学位 教科
高等学校教諭一種免許状 数理科学コース(学士) 数学
高等学校教諭専修免許状 数理科学コース(修士) 数学
中学校教諭一種免許状 数理科学コース(学士) 数学

所定の単位を修得し、数理科学コースを学部卒業(または大学院修了)後、都道府県教育委員会に申請すれば教育職員免許状を取得する事が出来ます。専門科目の他に教職に関する科目を履修する必要があります。

専修免許状とは?

  • 専修免許状とは、一種免許状を基礎にして、大学院修士課程で所定の単位を修得し、修了することで取得できる免許状です。

専修免許状取得のメリット

  • 専修免許状を取得すると、教育現場で活かせる高度な専門知識やスキルを証明できます。
  • 高等学校や私立の中学校の教員採用においては、専修免許状を持った人材を求める傾向が高まりつつあります。
  • 地域によっては、管理職になるための必要条件になっている場合もあります。 

修了生からのメッセージ

「数学の最先端に触れ,生徒に自信を持って伝えられる教員を目指そう
大黒 准哉 (平成30年度修了・岩手県出身)

 教員をやっていて、数理科学の大学院で学んだことの中で有意義だと思うことは、高校で学習する数学の公式の背景に隠れている理由を学習できたことです。まだ、ただ公式を教えてその通り解く手法を重視した授業も多く残っています。しかし、これからの時代に必要な力は公式を暗記する力ではなく、発展させて使う力が必要です。大学院での研究や,毎週のセミナー発表では、明確に根拠を示すことがより大事になります。たとえ、授業で説明しないにせよ、その根拠を知っておくことが先生の姿勢に表れ,生徒に数学に関心を持たせ,数学を学ぶ意義や動機を与えることに繋がり,授業をよくする一つの力になります。
 また、大学院では学部生よりセミナーや学会を通して発表する機会が多くあります。自身の持っている知識や考えを相手に分かりやすく、簡潔に伝えるにはどうしたらよいのかを考え準備することが、普段の、授業で生徒に分かりやすい授業作りへの練習となります。これらは,理工学研究科で数学を専門的に学び,最先端に触れて得られた経験だと感じています。